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八田 光2022-2023 年度 国際ロータリー第 2670 地区 「地区運営方針」

「変化をもたらす人になろう!」
Be a Change Maker !

                2022-2023 年度 国際ロータリー第 2670 地区 
                  
                                     ガバナー 八田 光

2020年、2021年はコロナウイルスが世界中に蔓延しましたが、2021年10月頃には一旦収束の気配も見えました。RIからも2022年1 月16 日か ら開催予定の国際協議会(International Assembly)に向けて渡航準備の案内も来ておりました。しかしながら、オミクロン株の出現によりジェニファー・ジョ ーンズRI 会長エレクトもバーチャルの会議方式に変えざるを得ませんでした。2022年1月20日、日本時間の23時から2022−23年度ジェニファー・ジョーンズ RI 会長の方針発表がバーチャルで行われました。

RI 会長テーマは「IMAGINE ROTARY」(想像しょうロータリー)です。
テーマにもジェニファー・ジョーンズ氏の熱い思いが強く感じられますし、ロゴにもRI 会長・ロータリーが推し進めたい項目がすべてちりばめられて入っています。
我々もこの思いを十分に受け止めて具体的な行動を起こしたいと思います。

それでは、我々も想像してみましょう 2670 地 区のロータリーを !

約1年半後の2023年6月、ガバナー年度の終了月がやってきました。
その時、2670地区のロータリアンみんなが自分たちの行動の結果に満足し、周囲にインパ クトを与えたと感じています。そして、ロータリーの中核的価値観(親睦、高潔性、多様性、奉仕、リーダーシップ)においてお互いに成長したことを認め合うことができました。もちろん、まだ変化が必要な状況においては次のステップ・継続への準備が確認できています。

では、2022年12月はどのような状況でしょうか、想像してみましょう !  ロータリアン個々人がクラブの奉仕活動に積 極的に参加したり、クラブにおけるリーダーシップや親睦、そして自分の人間的成長を目指しての行動がとれています。
クラブは意義ある奉仕活動を推進し、周りに世界にその輪を広げようとしています。

それでは、2022年7月、ガバナー年度の開始月にはどうだったでしょうか?
2022年3月に行われたPETS、DTTS、地区研修・協議会(冊子に変更)においてリーダーはそれぞれに自分のやることを確認し、そのためのツールや情報を入手して、落ち着いた心構えで初動月を迎える準備ができています。そして、地区内での課題や困ったことが起きた時の情報連絡網や相談手段が整備されている状態です。
そのように楽しく、みんなが満足している状態で次の年度に引き継ぐためには、具体的にどう行動すればいいのでしょうか?

 各クラブにおいて会員の年齢や顔ぶれも変化していき、接する社会の様相も刻々と変化しています。対応するために、その変化をしっかりくみ取り咀嚼し周りと状況を共有して、何ができるか考えましょう。
 そして、コンセンサスが得られれば必ず自分自身もクラブも色々な変化をもたらすための行動をするでしょう。みんなに、よい変化をもたらす起点になりましょう !

どんな行動が良い変化をもたらすでしょう。
 それは、すべてジェニファー・ジョーンズ RI会長年度のロゴの中にあります。


(1) 円→相互のつながりを示します。
クラブ内でのつながり、クラブと世界中のクラブとのつながり、クラブと地域社会とのつながり、すなわち多方面との親睦を深める行動によってロータリーのブランド力が上がり、会員増強にもなり、奉仕の機会も多方面に広がりを見せるでしょう。
そして、「世界で良いことしよう !」とみんなに呼び掛けることができます。
その為には DEI(参照→「DEI について考える」2022-23 年度会長イニシアチブ)についての認識を高め、理解を深めて親睦を図る必要があります。
2670 地区では、少なくとも一つ以上のクラブ(地区内外、海外)との親睦を深めるイベントを実行しましょう。また、地域社会や他の団体とも親睦を深めましょう。

(2) 7つの点→ロータリーの7つの重点項目を表します。
他の6つの重点項目も意識しながら、2022-23年度 2670地区は一番後から加わった項目「環境の保全」に注目します。2023年5月20日の地区大会(高松)において、「海洋ごみ問題(プラスチックごみ)」についての講演を予定しています。
2670地区(四国)は周囲を瀬戸内海と太平洋、すべて海に囲まれています。その海には、波間や海中、海底にも色々な形で分解されないプラスチックごみがあります。これに対して、今からロータリアンができることは何でしょうか? プラスチックごみを出さないこと、回収すること、もっとあります。
子供たちにも、この現状を認識してもらい将来にわたって持続できるプラスチックごみ削減運動を推し進めることが重要です。
各クラブ・ロータリアンがそれぞれ工夫して、少しでもプラスチックごみ削減に向けた行動・啓蒙活動を今からとりましょう。

(3) 円とその周りの点→ナビゲーションスター(航行のための星)人を導く光を意味しているそうです。
ロータリアンやクラブそれぞれが、他のロータリアンやクラブ、地域社会を導く光として行動して、そこに良い変化、すなわち違ったものに適応する変化や新しいものに変化させる改革をもたらすようにしましょう。そうです今、会員が積極的に参加できるようにするために、ロータリアン・クラブ・地区に「適応と改革」が求められています。
ローターアクトもロータリアンと同等の扱いになります。ローターアクト卒業生ばかりでロータリークラブを新設する事例は世界では珍しくありません。
2670地区に新しいモデルのクラブを受け入れましょう。革新的なクラブまたは活動分野に基づくクラブを二つ設立することを目指します。

(4) 緑の線→掘り棒(肉体労働を行うときに使用)それは「People of Action」(世界を変える行動人)であり、物事を成し遂げるための道具を表しています。
ロータリービジョン声明にある通り、我々は世界で、地域社会で、そして自分自身の中で持続可能なよい変化を生むために人びとが手を取り合って行動する世界を目指しています。各クラブにおいて、より多様な環境や人びとにインパクトを与える行動を選別あるいは新規に取り上げて、そして持続させましょう。
クラブ内組織・行事、奉仕事業、さわやかな変化の風を受け入れてみませんか?変化をもたらし、受け入れて、マンネリから脱却しましょう!

(5) 紫、緑、白の色→ DEI(多様性、公平性、インクルージョン)への称賛を示しています。紫→ポリオ、緑→環境、白→平和に関するエンパワーメントと新鮮さを表しています。女性会員を増やす運動の時の色として使われました。
2023 年までにロータリー会員基盤の30%を女性にするというRI 理事会の目標達成のタイムリミットが迫っています。すでに110ヵ国以上でこの目標は達成されています。現在、2670地区では女性の割合は約6.5%です。各クラブにおいて2022-23年度中に女性会員の割合10% を達成しましょう。

 それでは、「変化をもたらす人」に変身してみましょう!
変身するためには、様々なツールやリソース が必要です。それを手に入れるのは簡単です。
ロータリーでは行動するロータリアンのためにたくさんの道具を用意しています。「My Rotary」に登録すれば様々なリソースや使用方法・ツールが手に入ります。
我々ロータリアンの財産です。みんなで思いっきり活用しましょう。

そして、我々の目標はロータリークラブ・セントラルで管理できます。
ロータリークラブ・セントラルを開き25の目標に目を通し、その中から13項目以上を選び、選んだ目標を達成する。それをロータリークラブ・セントラルで達成を報告するとロータリー賞を受賞できます。各クラブにおいては毎年、普通に目標を達成していると思います。ただ、ロータリークラブ・セントラルに登録していないだけのようです。会長・幹事・理事の皆さん、クラブ全員で享受できる折角の受賞機会を逃さないようにお願いします。

 2年を超えてのパンデミックにより、ロータリーの例会をはじめ各種行事が中止や延期になり会員・クラブ・地区チームなどのコミュニケーションが希薄になっています。
 現在も収まっておりませんが、今後も同様の事態が起こる可能性もあります。
 そのような事態を考え、経済性、距離、時間、対話の濃さも熟慮して、色々な場面での ICT の活用を進めていきましょう。(mail , zoom , SNS などの活用)
 ガバナー事務所としては、ICT 活用の第一歩として「ガバナー月信」をメール配信に変更いたします。

 さて、道具がそろったら何をするかです。
RI2022−23年度年次目標の4つの優先事項は別添資料に掲載しています。

 (ポリオの根絶については、別途お話を差し上げる予定にしております。)
 2670 地区としては、七つの重点分野の「環境の保全」を注目し、行動としては「海洋プラスチックごみ」の実態把握・啓蒙とプラスチックごみを作らない・出さない・回収する・そのための知恵を出す取り組みをしていきます。

 その取り組みの中で、クラブ内外でのコミュニケーション、地域社会とのかかわりなどを育み、学校・自治体などとのコラボレーションから未来を担う人材や考えを取り入れ、そのようなことができるロータリーを地域の皆様に深く知っていただきたい。
 そのために、各方面、各種団体に出向いて、まず「海洋プラスチックごみ」の現状を知ってもらいましょう。行動しましょう ! 世界を変え る行動人になりましょう ! 「People of Action」
 そして、変化をもたらしましょう !
変化をもたらす人になりましょう